糖尿病の概要についてはこちらの記事でお話ししました。
今日はワンちゃんの糖尿病の原因とそこから見えてくる予防策についてお話ししたいと思います。
目次
糖尿病の分類
1型糖尿病
人の1型糖尿病のように免疫介在性かどうかははっきりわかっていませんが、病態としては類似しており、膵臓のβ細胞が破壊されることにより生じる糖尿病です。
2型糖尿病
こちらも人の分類のイメージです。遺伝や環境、生活習慣などによって、インスリンの分泌が悪くなったり、インスリンに対しての反応が悪くなることで引き起こされる糖尿病です。
続発性糖尿病
膵炎、クッシンング症候群、発情、妊娠などによって引き起こされる糖尿病です。
膵炎
インスリンを作る膵臓が舞台の炎症であるため、ダメージを受けてインスリン分泌が悪くなります。
クッシング症候群
ステロイドが体の中に多くなる病気です。ステロイドはインスリンが効きにくい状態を作ります。
発情、妊娠
エストロジェン、プロジェステロンといったホルモンが体内で増加します。これらもインスリンが効きにくい状態を作ります。
その他
生まれつき膵臓の機能が悪い場合や医療によって引き起こされるものもあります。
犬糖尿病の発症年齢と型別
大きく二つの年齢層に分けられる
①6ヶ月齢未満で発症する糖尿病
これらは人の若齢でも見られる1型糖尿病に類似している。膵臓のβ細胞が破壊されインスリンが分泌できない状態です。
①3歳以降で発症する糖尿病
これらは人で言う2型糖尿病もしくは続発性糖尿病として考えられている。ただし発見された時には膵臓のβ細胞がかなり疲弊している状態でインスリン分泌がほとんどないことが多い。
①と②の割合
下のグラフは糖尿病発症年齢別に症例数を表したものです。
ここから考えられる予防策
人でも1型糖尿病は生活習慣と関係がないことが知られています。なのでこの場合は予防というのは難しいのかもしれません。
でも2型糖尿病は人では生活習慣病と言われていますよね。また犬の続発性糖尿病であげた膵炎も原因は生活習慣と深く結びついているんです。
食生活
人では暴飲暴食、偏った栄養バランスが問題視されていますよね。ワンちゃんはお酒は飲みませんが、暴食はやはり注意したいです。
人間用に味付けされたものをたくさん食べたり、極端に偏ったご飯を与え続けたりは危険です。
運動(散歩)
外に出て体を動かす。外の空気に触れて脳にいい刺激を受けたり、走って空気をいっぱい吸ったり、筋肉を使うことで体の中の酸素や血の巡りが良くなります。
また人では、日照時間と糖尿病の関連性が指摘されています。太陽に浴びることでビタミンDが作られるのですが、糖尿病患者ではこのビタミンDレベルが低いということが発表されています。
太陽を浴びてビタミンDを作るのは人も犬も同じです。食事から摂取することもできますが、太陽光にはこのほか体温をあげたりする効果もありますし、まだまだ解明されていない力が隠されていると言われています。
普段外に出ないという子は適度な時間、外に出て日光浴をするというのもいいと思います。
体重管理
これは食事と運動によるところが大きいですが、適切な食事、運動量はその子によって様々です。
ご飯もバランスを考えている、散歩もちゃんと行っていると言っても太っていては、やはり危険です。
肥満は糖尿病とも深く関わっています。また膵炎のほか関節疾患、心臓病などいろんな病気を引き起こしますのでこの機会に、肥満のワンちゃんは一度生活習慣を見直されてみてはいかがでしょうか。
最後に
ワンちゃんは、糖尿病になるとインスリンが生涯必要になることがほとんどです。(ほとんどというかおそらく100パーセント)
これをインスリン依存性(IDDM)というのですが、この事からヒトの分類でいう1型糖尿病がほとんどと言われており、予防する術がないとまで言われています。
今日はそうじゃないんだよというのをお話ししました。
まだまだ議論は分かれる病気ですが、今日の記事を読んで一人でも多くの飼い主様が生活習慣に対する意識を今一度、高く持っていただければと思います。
猫ちゃんの糖尿病についてはこちら↓