このように感じられている飼い主様も多いのではないかと思います。それは決して気のせいではありません。
目次
春に涙や目ヤニが多くなる理由
春は大気が汚染される季節
黄砂やPM2.5
春になると西から(中国など)の風が日本に向けて吹くようになります。この風には黄砂だったりPM2.5などが多く含まれていると言われています。
花粉
花粉症の方にはとても嫌な季節ですよね。春になると冬は大人しかった木々達が活動的になり花粉も多く飛び始めます。
大気が汚れると涙が出る
このように、黄砂や花粉など大気中に含まれる異物が目に入ると、刺激が発生するので反射的に涙が増えます。これは決して病的なことではなく、刺激の原因を体外に出そうとする自然な反応なのです。
春の涙・目ヤニの対処方法(家で様子を見ていい場合)
このように春に増える涙や目ヤニは、異物を洗い流そうとする結果なので特に病院へ行く必要はなさそうですよね。
確かにワンちゃんが目を気にしたり、ショボショボさせたりしなければそのまま様子を見ていて問題がないことも多いです。
このような場合は、涙や目ヤニをこまめに拭き取ってあげて、皮膚炎などを起こさないように努めてあげてください。
とは言っても、涙を拭いたり、目ヤニを取るのを嫌がるワンちゃんは多いと思います。そんな飼い主様のために、涙の拭き方、目ヤニの取り方をこちらの動画で解説しておりますので、よろしければ参考にしてください。
春の涙・目ヤニの対処方法(病院に行く方がいい場合)
全てが様子を見ていられる涙・目ヤニであればいいのですが、中には病院へ行った方がいいものも存在します。
目を気にしている場合
目をワンちゃんが手でこすったり、目を床や壁などに擦り付けている場合です。これらは放置していると目に傷が入ってしまいます。
目に傷が入るとワンちゃんは痛みから目を開けられなくなったり、元気・食欲が落ちてしまうことがあります。
目が充血している場合
普段の生活でも興奮したり、眠くなると目が赤くなるワンちゃんはいると思います。そのレベルであれば特に心配は要らないかもしれません。
ただ、それらの充血をはるかに超える充血具合であればすでに傷などが入っているかもしれないので、悪化しないよう早めに病院で診てもらうようにしましょう。
目ヤニが黄・緑色 匂いがきつい ネバネバする場合
これらの場合は、感染が広がっている可能性が高くなります。様子を見ておいて減ってくるなら大丈夫ですが、徐々に増えてくるなどの場合は受診した方が良いでしょう。
春に涙や目ヤニが多くなる理由(番外編)
東洋医学では、全てを5つに分けて考える五行論と言う考えが存在します。
世界は大きく分けると5つの大陸から成り立っています。また、人間の体は五体と言い、胴と四肢をさします。人間の内臓は五臓五腑で人間の感覚を五感と言います。
季節は春夏秋冬ですが、土用というのを聞かれたことがあるでしょうか?
土用には「う」のつくもの、「うし」や「うなぎ」や「うどん」などを食べますよね。この土用というのは季節の変わり目を指し、春夏秋冬と合わせて五季と言われます。
さらにこの五行論が面白いのはそれぞれ5つに分けたもの同士がグループを作るというところです。
具体的には
このように縦の列、春ー肝 夏ー心 というようにそれぞれに繋がりがあると考えられています。
この繋がりというのは例えば「春になると肝臓が弱る」と言った具合です。これをさらに広げて行くと
このようになります。つまり、春になると肝臓が弱る。肝臓が弱るとそれと関連する目も弱り涙の量が増えるという考えです。
東洋医学、陰陽五行論などに馴染みがない飼い主様は、
と驚かれるかもしれません。しかし、これらの世界は、現代医学のようなエビデンスや科学と言ったものとは少し離れた概念になるので「そういうものなんだ」と思っていただくしかありません。
と言われそうですが。笑
もし、病院で色々と検査したり手を尽くしても解決しない目の病気や涙・目ヤニがあるのであればもしかしたらこういった五行論が解決のヒントになってくれるかもしれません。
これらは、一般的に西洋医学の病院では中々提案されない方法なので、「東洋医学 動物病院」などで検索されるといいかもしれません。
まとめ
一般的には、春になると黄砂やPM2.5、花粉などの異物の影響で、目ヤニ・涙が増えてくると言われています。
様子を見ていい→ワンちゃんが気にしていない・目ヤニが白・無色、無臭の場合など
病院へ行った方がいい→ワンちゃんが気にしている・充血している・目ヤニが黄・緑、匂いがきつい・ネバネバしているなど
それ以外には東洋医学的なお話をさせていただきました。目や涙・目ヤニでお悩みで中々解決しない場合は、東洋医学的に肝臓を気にしてみるのもいいかもしれません。