知らないと危険!! 歯磨きの前に確認しておく大切な2つの事

適切な対処を行わない場合、3歳以上で8割近い愛犬が歯周病と診断され、そのうち4頭に1頭は全身麻酔下での処置を余儀なくされています。

この事実を受け、最近ではテレビやインターネットなど各メディアが愛犬のマウスケアを取り上げるようになり、各メーカーもマウスケア用品を充実させています。

ところが、70%以上の飼い主様は

飼い主
やった方がいいんだろうけど・・・実際どうすればいいの?

というところで止まっているのが実情です。このブログではそんな悩める飼い主様に少しでも役に立てるような情報を提供していきます。

飼い主
よ〜し!!知識をつけて歯磨き頑張るぞ〜!
近藤
やる気のところ、すいません・・・。その前に知っておくべき事が2つあるんです。
飼い主
え??なんですか、それ??

目次

歯磨きの前に知っておくべき2つのこと

歯磨きの前に知っておくべき2つのこと
  1. 歯磨きできない程の歯周病になっていないかチェックすること
  2. 歯磨きはトレーニングが必要だということ

①歯磨きの前に歯周病のチェック

歯磨きはとても大切ですが、その前に歯周病になっていないかチェックしましょう。歯磨きは歯周病を予防するものであって、歯周病を治療するものではありません。

すでに歯周病になっている場合は、痛みがある事でお口を触られるのを嫌がったり、出血したりで歯磨きに向かない状態であることも少なくありません。

こんな時に歯磨きを頑張ってしまうと、愛犬が余計に苦しんだり、また飼い主様と愛犬の信頼関係を危うくしてしまうかも知れません。

自宅で出来る歯周病チェック

歯周病チェック項目
  • 口周りを前足で掻いたり床に擦り付けたりする
  • 目やにが片側から出たり、充血したりしている
  • 硬いものに興味がなくなった
  • 口の周りが汚れている
  • 口臭がする
  • 食事中に食べ物をよくこぼす
  • 頭をよく振る
  • 食欲はあるが食べ始めるまでが長い 躊躇している
  • よだれが多い
  • 口を触られるのを嫌がるようになった
  • 片方の歯でものを噛んでいるようだ
  • 食事中に突然鳴いたりする
  • 頬や顎が腫れているか穴が開いている
  • 鼻血やどろっとした鼻水が出る
近藤

このうち4つ以上当てはまる場合は歯周病の可能性がとても高いです。一度病院で、歯磨きをして良いかどうか判断してもらうことをお勧めします。

もちろん3つ以下だとしても、獣医師に診てもらうに越したことはありません。

結構言われていないことですが「歯磨きをしてもいい状態かどうか」と言う確認を軽視されないようにお願いします☆

②歯磨きにはトレーニングが必要だという認識を持つ

この他にも歯磨きの前に確認しておかないといけない事があります。

歯磨きにはトレーニングが必要!!

だという事。

この認識もしっかりと持っていただきたいのです。例えば、愛犬にトレーニングをして色々教えることがあると思います。

オスワリ、オテ、フセ、マテ、トイレ、ハウス、飛びつき抑制、甘噛み抑制、ハンドリング、犬・人への攻撃性や恐怖心の緩和、チャイム時の興奮抑制、呼び戻し等々

皆さんの家のワンちゃんはこれらの事が出来ていますでしょうか。

飼い主
いや、全くできないんだよね。
飼い主
やろうとしたけど嫌がるから諦めてしまって。

と言う飼い主様は、歯磨きに挑戦する前にトレーナーさんに協力してもらう事をお勧めします。

飼い主
いや、まずやってみないとわからないじゃない。
飼い主
まずは挑戦してみてそれで無理だったらでいいんじゃないの?

と思われるかも知れませんが、これにはいくつか理由があります。

無理な時はトレーナーさんの協力を求める!

歯磨きはとても高度なトレーニングが必要

お口を触られるのを嫌がるワンちゃんはとても多いです。触るだけでも嫌がる口にガーゼや歯ブラシなどの違和感がある異物を入れると言う事は多くのワンちゃんにとって不快でしかありません

近藤
私たち飼い主が良かれと思ってやっている事も、ワンちゃんにとっては関係ありません。

例えば僕の家にはクロエという11ヶ月の犬がいるのですが、非常に物覚えがよく大抵の事は数日もしない内に出来るようになります。

歯磨きの重要性はもちろん知っていたので一緒に暮らし始めた2ヶ月齢過ぎ、まだ乳歯のうちから毎日コツコツ取り組んでいるのですが、未だに下の奥歯の内側は嫌がるんですよね。

他のトレーニングと比べても遥かに時間がかかっています。それだけ難しい事なんです。

問題行動の改善はトレーナーさんに協力してもらうと言う考えをお持ちの飼い主様も「歯磨き」となるとこの考えを持ちづらいようです。

単純に危ない

愛犬に歯磨きをしてあげようと言う飼い主様の気持ちは、僕はすごくわかります。でも悲しい事に愛犬には伝わらないのです。

歯磨きを嫌がったり、また何かの遊びと勘違いされる事で

飼い主
手を噛まれてしまった
飼い主
歯ブラシやガーゼを飲み込んでしまった

などが起こります。これはとても危険な事です。歯の健康を守るどころか、飼い主様や愛犬が病院に行かなければならないということになってしまうのです。

マイナスイメージの定着

それでも頑張る飼い主様の気持ちは僕はわかります。愛犬の健康を思えばこそですよね。

でもいつか分かってくれるだろうと、愛犬から出されるサイン、気持ちを無視し続けていると歯磨きと言う行為そのもの、ガーゼや歯ブラシに対して嫌なイメージが着くことがあります。

こうなると、飼い主様が歯磨きの準備をしただけで逃げ回ったり、歯ブラシを見ただけで怒ったり唸るようになったりします。

一度ついたマイナスイメージは取り除くのが大変なことも多いです。

信頼関係

歯磨きに対してのみであれば、まだマシかも知れません。でも場合によっては飼い主様と愛犬の信頼関係が危うくなることもあります。

愛犬に健康で長生きしてほしい、そして楽しい時間を一緒に送りたいと考えていたはずなのにです。

まとめ

以上のことから無理そうだなと感じた場合は、事態を悪化させる前にトレーナーさんに協力してもらう方がいいと考えています。

近藤
今回、前置きが長くなっていますが、無責任に歯磨きの方法を語ってトラブルを増やさないためですのでご理解いただければと思います。

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