「私って嫌われてる!?」獣医師と信頼関係を築く為の地雷回避マニュアル

前回の記事では、皆さんが愛犬・愛猫と幸せな生活を送る上で欠かすことのできない動物病院・獣医師の選び方についてお話しさせていただきました。

獣医師が書く動物病院・獣医師の選び方 ジプシー脱出完全マニュアル

2017年12月1日
しっかりと文章を読まれ実行に移された方はすでに結果を出されていることと思います。

理想の病院・獣医師と出会ったら次に必要なのは信頼関係の築き方です。

飼い主

優秀な先生なんだからちゃんと診てくれて、的確に治療してもらって当たり前!

あなたがもしそのような考えをお持ちなのであればそれはすごく危険かもしれません。獣医師も人ですから、やはりそこには人と人との良好な関係、信頼関係というものが必要になって来ます。

そのためには多くの獣医師が飼い主様にどのようなことを望んでいるのか。これをしっかりと理解し、できる限りそこに沿うことです。今回は僕も獣医師目線で飼い主様に望む事を書いていきます。

獣医師が飼い主様に望むこと
  • 指示を守って欲しい
  • 嘘は付かないで欲しい
  • ほんの少し獣医師を思いやって欲しい
  • セカンドオピニオンの提案を認めて欲しい

目次

指示を守って欲しい

獣医師
次回は1週間後に来て欲しいのですが来れますか?
飼い主
大丈夫です。1週間後に連れて来ます。

1週間後・・・

飼い主
今日は通院予定日だけど、なんか治ったみたいだから行かなくていいか♪

2週間後・・・

飼い主
すいません、一度良くなっていたんですが、また再発したみたいで・・・
獣医師
・・・

もちろん飼い主様の気持ちもわからないではありません。でもプロである獣医師が1週間というのには通常何か意味があるものです。

もしかしたら、その1週間というのは救急オペを終えてクタクタになった後、睡眠を削って考えた治療プランかもしれません。一生懸命考えた治療プランを「何となく」で壊されるのは、本当に悲しい事なんですよね。

こういう事があると、獣医師は

獣医師
この飼い主様は、この子の事を治す気がないのかな
と考えるようになります。

今後の治療プランだって、同じモチベーションで考えるのは正直難しくなる事だってあります。

どんなに動物のことが好きだとしても、その子を助けたいと思っていても、人間だから完璧な感情コントロールは難しいと思います。

嘘は付かないで欲しい

獣医師
この症状はいつからですか?ちゃんと薬は飲ませてもらっていましたか?
飼い主
(忙しくて、薬あげるのサボっちゃったんだよね。それに1週間くらい前から様子おかしかったんだけど・・・そんな事言ったら怒られそうだな・・・)
獣医師
どうですか?
飼い主

はい。ちゃんと指示通り飲ませていました。昨日までは元気でしたが今日から急に・・・それで慌てて連れて来ました。

獣医師
そうなんですね。わかりました。

獣医師は飼い主様の言う事を診断・治療の大きな手助けとします。そして話の中から「どんな病気が疑わしいか」「その為にはどんな検査が必要か」を判断します。

飼い主様からの情報に偽りがあると、正確な診断・治療にたどり着くのが難しいことだってあります。

このしわ寄せはは誰に行くか。

何の罪もない動物達です。

嘘を付いたしわ寄せは可愛い我が子にいく

それに獣医師はプロですから、飼い主様が嘘を付いているということは症状や検査結果から見抜けるものです。

こうなると、飼い主様の情報が信じられなくなるんです。「この子を守るには自分が頑張らなくてはいけないんだ」って。本来、その子を治すために力をあわせるべき飼い主様と獣医師の心が通わなくなって行くんです。

僕は怒られたっていいと思うんですよね。本当にその子の事が好きなら。どうかその子の為になる事を優先してあげて下さいね。

ほんの少し獣医師を思いやって欲しい

獣医師
今日は採血をさせて下さい。
飼い主
え〜かわいそう!痛いですか?この子大丈夫ですか?
獣医師
必要な検査ですから。
飼い主
〇〇ちゃんごめんね〜!こんな事されるなんて嫌だよね!
獣医師
・・・

飼い主様の気持ちはわかりますよ。動物が嫌がる姿を見るとなおさらですよね。

でも獣医師だって動物が嫌がる処置をするのは辛いものです。でもその子の為に、必要だからしているという事を忘れないであげて欲しいのです。

検査を提案する度にこのように言われた時の獣医師の気持ちをほんの少しだけ考えてあげてみて下さい。

セカンドオピニオンの提案を認めて欲しい

獣医師
この子の為にも、もっと大きな病院で診ていただいた方が良いと思います。
飼い主
え〜!?嫌です!先生で何とか出来ないんですか?
獣医師
悔しいですが、うちの病院では手に負えません・・・
飼い主
え〜っ

獣医師だって、出来れば自分で治してあげたいものです。でも、専門分野の違いだったり検査機器の関係でセカンドオピニオンを提案させていただく事もあります。

飼い主様からすると何だか見捨てられたような気になられるかも知れません。でも決してそんな事はなくその子の為を思っての事。

ようやく見つけた通い慣れた病院を離れるのは辛い事だと思います。でも獣医師の勇気ある判断も尊重してあげて下さいね。

おまけ:困った時に必要な〇〇という考え

かかりつけの獣医師を1人に絞り込まない

このような発想も時には飼い主様に必要となります。

近藤
獣医師選びは、恋人選びに似ている
と言ったのでこんなこと言うと浮気のように感じて後ろめたい気持ちになられる飼い主様もいるかも知れません。

でも完璧な人間がいないのと同じで、完璧な獣医師はいませんから、1人に絞るのはやはり時としてリスクがあると思うんです。

1つの病気について、診察に特に問題がないにも関わらずコロコロ先生を変えるのはもちろんお勧めできません。

でも健康診断の時など、かかりつけの獣医師以外に信頼できる先生を探しておくのは良いことなのかなと考えています。

まとめ

いかがでしたか。ここまで読んで頂き本当にありがとうございました。

病院・獣医師選び・信頼関係の構築は本当にとても大変なことです。でもここをしっかりしておけばその後がとても楽になります

良い病院・良い獣医師と巡り合い、良好な関係を築き大切な我が子が例え病気になったとしても安心して幸せな時間を過ごして頂きたいです。

近藤
その手助けに少しでもなれれば幸いです☆

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