お久しぶりです。4月より始めさせて頂いております犬の整体。大変ご好評を頂いております。バタバタした毎日を送る中、気付くとコラムの更新が長く滞っている状態になってしまいました。
目次
犬の整体って?
と思われる飼い主様も多い事かと思います。
犬の整体についてはこちらに詳しく説明させて頂いておりますのでもしよければご覧いただきたいと思います。
きっとこのように思われた飼い主様も多いと思います。
皆さんの子も整体を必要としているかもしれません
例えば、この写真↓
多くの飼い主様は特に異常に気付かれないと思います。ちなみにこの子は食欲旺盛、元気一杯に走りまわるまだまだ若いワンちゃんです。
この子の不調箇所を約1時間ほど施術した後の写真がこちらです↓
見比べてみるとよくわかりますよね。
この子のお尻が下がっていた原因は、ただ姿勢が悪いだけではなく右股関節が伸ばせない(右後肢を後ろに大きく蹴り出せない)ところから来ていました。 右後肢の動きづらさを左後肢でかばう為、後肢の使い方で左右差が生じていたのです。一つ目の写真でも右後肢の着く位置が左後肢よりも前になっていますよね。 人の整体に通われている飼い主様であればここでピンと来られるかもしれませんが、 歩き方、座り方など日常の中で繰り返される行動全てに左右差が生じるわけですから骨・筋肉の使い方にも変な癖が付き、骨盤が歪んで行くのです。この子はそれが理由でお尻の位置が下がっていました。 骨盤が歪むと背骨の動きも歪んできます。脊椎は不安定になりそれがやがては腰痛、椎間板ヘルニアなどへと発展して行くのです。 写真の子は腰椎を触ると嫌がる部分がありました。まだ若いですがすでに股関節の異常は腰あたりまで上ってきていたのですね。 おそらく、施術をせずに日常を過ごしていたらきっと こんなことになっていたと思います。 ワンちゃんは我慢強い子が多いですから少々のことは我慢しながら生活します。そして時を経て股関節から始まった体の歪みは骨盤→腰部→胸部→頚部へと上っていき、その不安定さを抑える為に全身の筋肉を固めていきます。 筋肉が固まることで血流は悪くなり、疲労回復も遅くなります。この為、寝ることが多くなり元気が徐々に減っていきます。当然、免疫力も落ちていきますから体調を崩すことも増えていきます。 これが「老化」と考えられていることが多いのです。施術により元気を取り戻し若々しくなる子が多いのは、こういった機序が関係しているのだと考えています。 よくひどい頭痛を抱えていて何にもやる気が起きないという人が、足や骨盤を矯正したことで頭痛が消え、すごく生活がしやすくなった!ということを聞きませんか? 体は全て繋がっていますから頭痛の原因が遠く離れた足にあるということが起こるのです。 このように最初はちょっとした不調でも、放置しておくと場合によっては体全体を巻き込んで行くことにもなるのです。 例えば上で取り上げた話。 人なら と病院や整体に自ら通うことができます。 頭痛だって、 と医者に相談したり、ネット検索するなどで解決に近付く情報を得ることができると思います。 ではワンちゃんは?? もちろん自分で病院に行くことはできません。まずは飼い主様に訴えるしかありません。でも多くの飼い主様は症状が出るまでは我が子のSOSサインに気付けません。 健康診断で病院に行っても多くの場合、痛みや歩行障害などの症状が出ていたり、脱臼などがない限りこのような立ち姿勢や歩き方、骨の歪みなどはチェックされません。 症状が出て病院へ行ってもその症状もしくはその箇所のみを治療することがほとんどです。 例えば腰のヘルニアになったとしたら、「痛み止めを使う」か「手術をする」かの選択肢は提供してもらえますが、根本原因は股関節にあるからそこを治しましょうということにはなりにくいです。 そうなると・・・例え腰の治療をしても原因は他にあるわけですから近い場所でヘルニアが多発したり、原因が進み後ろ足が使えなくなったりとなるわけですね。 それをこの子は体が弱いなぁと解釈されるケースがとても多いわけです。 写真の子の飼い主様は、 と連絡をくださいました。 この「念の為」が今後大きな病気を抱える可能性を減らすことへと繋がったのです。 繰り返しますが、この子は食欲旺盛で元気に走り回る若い子です。元気・健康というのは一体どういうことなのか今一度皆様に考えていただきたいのです。 こんな事態を避けるためにも 病院で出来ることと出来ないことを把握して、言葉を使わないワンちゃんの健康を守る為に出来ることをやってあげてください。 ご好評いただいております犬の整体に訪問以外の選択肢が出来ました。「それだけ」ではありません
老化は後肢からやってくる
一部の不調が体全体へと及ぶこともある
人医療と獣医療の違い
飼い主様にお伝えしたいこと