最近、悪性腫瘍や心臓病・腎臓病などの慢性疾患、原因不明・難治性の病気と闘う動物達と多く会話をさせていただいております。
と言う飼い主様はこちらをご覧くださいね♪
今日は闘病中の動物達が「飼い主様に訴えること、望むこと」の中で多い声をお伝えさせていただきます。
僕たち人間が一人一人異なる意見を持つように動物達も異なる考えを持っています。
なのでこのように「一般的な動物達の声」みたいに書くことは誤解を与えるのではないかととても悩んだのですが。。。
と思い記事にさせて頂きました。
ここから先は、
と日々悩まれている飼い主様に、こんな事があるんだという感覚で読んでいただければと思います。
目次
①しっかり説明して欲しい
言葉の音色や顔の表情、体の動き。
動物達はあなたのことをとてもよく見ています。
例えば10年一緒に過ごせば、その10年一緒に過ごした時間の分だけ、あなたの声色や顔色、仕草、行動パターンを見てきています。
観察力の鋭い動物達です。
その子には、あなたのデータが全て頭に入っていると言っても過言ではありません。
その証拠に
なんて経験ありますよね。
発する言葉は「〇〇ちゃん」で同じでもこちらの意図が伝わっているのです。
また時として強い感情は波動のレベルでイメージや想いとして動物達に伝わります。
こんな経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。
多くの動物達は飼い主様の感情や気持ちを実によく把握しています。
僕がアニマルコミュニケーションで会話内容を飼い主様に伝えると、
なんてよく言われます。笑
ただ動物の声を聞いて伝えただけなのです。それだけ動物達はあなたの話しかける言葉を理解してくれていると言うことです。
だから
と決め付けている事が
となることをよくよく知っておいて頂きたいのです。
美味しいものを食べたい
獣医さんから説明を受けた飼い主様は大切な我が子のためにお肉を減らそうと考えます。
大好物だったササミチップスをあげなくなるかもしれません。
大好きなお肉のトッピングをやめるかもしれません。
タンパクの制限された療法食に変えるかもしれません。
一般的に「お肉が減るとご飯の美味しさも減る」傾向にあります。
あなたはその子の為に良かれと思ってやっています。
たとえその子と一緒に診察室で獣医さんの説明を受けても、あなたの子がその獣医さんと過ごした時間はごくわずかです。
だから、何を話しているのかはまずその子に伝わりません。獣医さんがアニマルコミュニケーターでもない限りまずその意味はわかりません。
でも、あなたの言葉なら理解してくれるんです。
って。ちゃんと説明してあげてください。
散歩に行きたい
これも同じです。説明を受けたのはあなただけです。
動物さんは何も説明を受けていません。
散歩好きな子が急に散歩に制限をかけられる時の気持ちを想像してみてください。
大好きなものに制限がかかるのはとても辛いことです。
- 大好きな旅行やショッピングを辞められますか
- 大好物の焼肉とビールを辞められますか
「健康の為に控えてください」なんて理由を説明されたとしても辛いことです。
「説明なしの制限」がどれほどに辛いことかを理解して、ちゃんと説明するようにしてあげてください。
②褒めてほしい
病院に行くまでに時間もかかるし、待ち時間だってとても長い
費用はかかるし、体力も使う
検査結果に一喜一憂
嫌がる薬を無理やり飲ませては、逃げられ嫌われ時には噛まれる
仕事の事や両親の介護など他にもやらなきゃいけないことは山積み
闘病中の飼い主様は、本当に本当に辛いんですよね。
そんな時、かかりつけの獣医さんから
って言われたら、涙が出そうなくらい嬉しいですよね。
動物達も同じです。
痛い思いをするのも動物
制限をかけられるのも動物
だから褒めてあげてください。
という悲しい表情を
って褒める笑顔にしてみてください。それだけで元気が湧いてくることだって珍しくありません。
③いつも通りに過ごしたい
闘病生活が始まると、生活に大きな変化が生じます。
大好きなご飯が、味気ないものに変わる
友達と一杯遊べる公園に行けなくなる
大嫌いな病院に頻繁に行く
これらは、闘病には欠かせない要素の場合もありますから、ちゃんと説明して理解してもらう必要があると思います。
でもそれ以外はどうでしょうか。
ご飯を用意するときはいつも鼻歌を歌っていたこと
可愛いね!大好きだよ!って毎日何度も声をかけていたこと
体をいっぱい撫でていたこと
「疲れたー」って仕事から帰ってきてソファに倒れこみ、上に乗っかってくるその子と一緒に眠りについたこと
毎朝起きたら抱きしめていたのに、病気であるということに気を取られて「〇〇ちゃん」ではなく、「〇〇ちゃんの中の病気ちゃん」に意識が行き過ぎて抱きしめられなくなっていませんか?
病気になってもその子はその子です。
鼻歌も歌えないくらい辛いかもしれませんが、あなたの子は鼻歌を歌うあなたの姿を楽しみにしていたかもしれません。
病気になっても可愛いし、大好きなはずです。
可愛いね!大好きだよ!って急に言われなくなったら、
よく撫でてもらうことが、至福の時間・エネルギーの充電だったかもしれません。
インターネットで色々とサプリや治療法を調べ回るのもいいですが、少し休憩してその子の顔を見てみてください。
愛情が強い飼い主様ほど、「その子は何を望んでいるか」という動物目線が抜けやすいのかなと感じます。
少〜しだけ、肩の力を抜いてみてもいいかもしれないですよ。
④飼い主様の体調がただただ心配
「闘病生活で頑張っているのは動物だって同じこと」と言いましたが
精神的にも肉体的にも限界まで頑張られる方がとても多いです。それでも
僕から見ても「体調、大丈夫ですか?」って思わず声をかけてしまう人が大勢います。
僕が思う「大丈夫ですか?」っていうこの気持ち、あなたとずっと過ごしてきた動物たちは100万倍強く感じています。
動物達はとても飼い主様想いです。
たとえ自分が病気で苦しんでいても、自分のことを気にかけて、面倒を見たり世話をしてくれる飼い主様のことがとにかく心配なのです。
だから、あまり無理をし過ぎないでください。無理をしないといけないタイミングも確かにありますが、動物があなたを労わっている気持ちに気付き、どうか自分にも優しくしてあげてください。
⑤いつだって飼い主が大好き!という愛に気付いて欲しい
と後悔する飼い主様は多いです。でも
そんな飼い主様に出会ったことがありません。
出会った時から別れの時まで。
健康な時も病気の時も。
この純粋で無条件な愛をどうぞしっかり受け止めてあげてください。
病気に意識を向けすぎて、愛情を受け取らずはねのける事が無いように、少し頑張ってみてください。
まとめ
いかがでしたか。
もちろんこれが全てで、世界中の動物がこのような願いを持っているというわけではありません。
動物の医療は人の医療に比べて構図が少し複雑です。
人の医療:医師ー患者(決定権有り)
動物医療:獣医師ー飼い主(決定権有り)ー患者
一般的に動物は言葉を話したり意思表示をすることは出来ませんから、患者本人を作戦会議から外して、獣医師ー飼い主間だけで話を進めることになります。
各治療のメリット・デメリット、費用、データ予想など。
長く続けば続くほど、獣医師と飼い主様の意思の繋がりは強くなりますが、その分動物の想いがなくなって行く傾向にあります。
- 本当に必要なことを見落としたり、
- 治療を始めた当初の目的からズレてしまったり、
- 何をしたいのかわからないと迷ったり、
- 頑張っているのだけれど何か違うと感じたり、
- モヤモヤして疲れ果てたり
してしまうのです。
動物の意思を聞いてその通りにしてあげてくださいと言っているのではありません。
動物達の意思と言うものに目を向けると、
- 今の現状を少し冷静に見つめ直せたり、
- 治療をする本当の目的に気付く事が出来たり、
- その子の為に出来ることが新しく見つかったり、
- それだけでモヤモヤが晴れて気持ちが楽になったり、
- 動物も元気になったり、
する事があると伝えたいのです。
この記事でもし、病気に行き過ぎている目線が少し広がり出会えた感謝・今一緒に過ごせる幸せ・いつだって心は一緒だという暖かさを感じられるようになってくれる飼い主様がいれば嬉しいです。
やっぱりそれが動物達もきっと嬉しいと思うんですよね。