このことから、猫草をあげるのが常識の様になり「猫草を与えているのだが食べないので心配」という飼い主様の声をちらほら聞きます。
これについて今日はお話ししていきますね。
目次
猫草とは何か
猫ちゃんが好んで食べる草の総称です。商品としてはイネ科の植物が使われています。
猫草の目的
ほとんどは毛玉を吐かせる為に与えられます。
(他にはお通じをよくする為だったり、栄養素を補う為と言われています。これらについては猫草で目的を果たせるのかは実際よくわかっていませんのでここでは省略させていただきます。)
毛玉を吐かない子に猫草は必要?
お腹に毛玉がたまりませんか?
口から入った毛は食べ物と同じ流れで、口から出ないのであれば、便として排泄され何の問題も起こしません。
毛玉がお腹にたまり続けるということもないですし、毛玉で腸が詰まってしまうなどは聞いた事がありません。
猫草は猫ちゃんにとって不要ですか?
たまに必要かなと思う子がいます。それは、「食道」という食べ物の通り道(お口を通過して胃に行くまでの道のことです)に毛玉が詰まってしまう子です。
自分で吐ける子ならいいのですが、自分で吐けず毛玉が食道を塞いでしまって食べた物を吐く様になる子がいます。
この場合、食べ物は胃に落ちる前に吐き出されるので、消化してドロドロというよりはある程度形を残したふやけたフードを吐きます(これを医学的には嘔吐ではなく吐出と言います)
この様な特徴が見られる場合は、毛玉が食道を塞ぐサイズになる前に猫草で吐かせるということが必要になるのかもしれません。
まとめ
毛玉も食べ物も吐かずに元気にしてくれているのであれば、わざわざ猫草を使って吐かせるということはしなくて大丈夫です。
毛玉が詰まってご飯を吐いてしまう場合や愛猫が美味しそうに猫草を食べる場合は、与えてみるのもいいかもしれませんね。