若い時は散歩や運動が大好きだったワンちゃんも年齢を重ねると、足腰が弱り散歩に行くのを嫌がったり、ボール遊びなどに興味を示さなくなることは少なくありません。
こんな時飼い主様は大きく二つに分かれます。
一方は、
もう一方が
これはどちらが正しいのでしょうか。もちろん全てのケースでこれが正解というのは存在しませんが
です。
目次
散歩や運動をしないと筋力がどんどん低下してしまう
日々の生活の中で、歩いたり走ったりすることはとても大切です。その理由の一つが筋肉量の維持です。
「若い時はなんの負担にも思っていなかった散歩でも、歳をとると行きたがらない」ということはそれだけ散歩で筋力を使うことの裏返しなのです。
このとても効果的な筋トレをやめてしまうと、あっという間に筋力が落ち、関節を痛めたり、ふらついてしまって怪我をしたり。さらには自分で立ち上がることが出来なくなって寝たきりになることだって考えられます。
また筋肉が少なくなると体も冷えがちです。体温も低くなると免疫力が落ち、腫瘍や感染など病気のトラブルも増えて来ます。
老化は後肢から始まる
血液やリンパ液の循環が悪くなる
散歩や運動をすることで体が物理的に動くと、血液やリンパ液が効率よく流れてくれます。全身の細胞に栄養が行き渡り、老廃物も排泄しやすくなります。
運動がないとこれらの代謝が落ちてしまい、細胞レベルで体は若さを保ちづらくなります。
太りやすくなる
運動量が減ると消費されるカロリー数が低下してしまいます。この時にご飯を通常通り食べているとやはり起こるのが肥満です。
これを防ぐために、食事の量を減らしたりダイエットフードを使用したりということが行われていますが体重維持やカロリー数だけに目が行くと、必要な栄養が取れなくなるということもあります。
刺激が足りず痴呆になる可能性も
散歩や運動は、何気なく行われているようで多くの刺激を受けています。
散歩は、たとえ同じコースだったとしても匂いは毎日変わります。匂いだけでなく音や風など、出会う人やワンちゃんなども全く一緒ということはありません。
程度にもよりますが、どれも若さを保つ上ではとても必要な刺激なのです。
まとめ
以上のことから、私はたとえ歳をとったとしても散歩や運動は出来る限り続ける方がいいと考えています。
もちろん体に大きな負担がかからないよう、激しい運動は控える、時間を短くするなどその子が楽しく続けられる範囲で行うという歩み寄りは必要です。
この他、病的なこと(関節痛やホルモン性疾患、腫瘍など)が原因で散歩や運動を嫌がっていないかチェックするための病院での検査も欠かすことはできないと思います。