犬猫 リンパ腫 ステージ分類について 図でわかりやすく解説

以前こちらでステージグレードの違いというものについてお話ししました。

ステージとグレードの違い 知っていますか?

2017年12月27日

ステージというのは腫瘍の場合、体全体で見た時にどの程度腫瘍が広がりを見せているかを表すということでしたよね。

今日はそのリンパ腫のステージについてお話ししたいと思います。

リンパ腫のステージ分類

臨床ステージ 基準
ステージ1 単一のリンパ節または単一臓器におけるリンパ系組織(骨髄を除く)に限局した浸潤
ステージ2 複数のリンパ節に限局した浸潤。
ステージ3 全身のリンパ節への浸潤
ステージ4 肝臓あるいは脾臓への浸潤。全身性のリンパ節への浸潤が認められない場合も含む
ステージ5

血液、骨髄、あるいはそのほかの部位(眼・皮膚・肺など)への浸潤

これらのステージはさらにサブステージに分けられます

サブステージ
サブステージa:臨床症状がない
サブステージb:臨床症状がある

臨床症状;元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢などの目に見える様々な症状のこと。

例)全身のリンパ節が腫脹していて腫瘍化したリンパ球が確認されているが、本人はいたって元気→ステージ3a

図でわかりやすく説明

ステージ1

このように体のリンパ節の一つだけにリンパ腫が発生している状態です。

骨髄を除くとしているのは、骨髄のみでリンパ球が腫瘍性に増えている場合はリンパ腫ではなく白血病と考えられる為です。

ステージ2

2つ以上のリンパ節で腫瘍化したリンパ球が発生している状態です。腫瘍ステージ1よりも進行している状態です。

通常これらは1つ目のリンパ節から近い場所から広がっていきます。

ステージ3

全身のリンパ節に浸潤している場合です。

ステージ2よりもさらに進んだ状態になりますが、ステージ3との大きな違いは、横隔膜を超えているかどうかです。

横隔膜:呼吸に関わる筋肉で胸腔と腹腔を分けている
近藤
ざっくりのイメージですが、リンパ腫の浸潤が体の前半分と後ろ半分の両方にまたがっているようであればステージ3となります。

ステージ4

リンパ節だけに留まらない場合です。肝臓または脾臓にリンパ腫が浸潤している場合はステージ4とされます。

注意が必要なのは、ステージ3のように全身のリンパ節が腫れていなくてもステージ4の可能性はあります。

近藤
体表のリンパ節が腫れていないからといって油断はできません。

ステージ5

全身のリンパ節のみならず、全身の臓器にリンパ腫が浸潤しているケースです。

近藤
この段階まで行くと、ステージ1のところで述べた白血病との区別が困難というか不可能になります。

まとめ

ステージの説明を受けても、言葉や文字だけでは中々理解しづらいものです。今回、図を踏まえてわかりやすく説明させていただきました。

例外もありますが、通常ステージ1→ステージ5へと進行していきます。症状や治療に対しての反応、予後と言ったものも、数字が大きくなればなるほど思わしくないものになっていきます。

ただあくまでステージは分類です。大切なのはその子が調子はどうかということです。サブステージというものも意識し、我が子が何を望んでいるのかを考えるようにしてあげてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA