犬猫 急性疾患と慢性疾患について

急性肝炎、急性膵炎、慢性腎不全、慢性胃炎など、多くの疾患の頭に急性慢性と言った言葉がくっつくことがあります。

近藤
今日はこれら急性疾患慢性疾患の意味についてお話していきます。

急性疾患

病気または症状が急激に発症します。病気にもよりますが、時間単位だったり日にち単位で刻一刻と病態が変わります

症状も派手で、体がそれに対応する時間がないため症状を隠せません。そのため動物達が喋らずとも飼い主様が気付いて来院されることが多いです。

近藤
症状は深刻なことが多く急いで治療に移ります。場合によっては入院による集中治療が必要となってきます。

全体的に激しいのが急性疾患の特徴ですが、嵐のように過ぎ去ってしまえばなんてことないといったようにケロッと回復してくれることもあります

回復しない場合はそのまま命を落とすことも珍しくありません

命を取り留めたとしても、原因がつかめない場合は再発を繰り返すもしくは、治りきらずに慢性疾患へと移行していく可能性もあります

慢性疾患

病気は緩やかに進行します。体が病気に反応する時間が与えられるため比較的動物は健康に見えます

しかし水面下では確実に病気は進行するため、ある一定ラインを超えると症状が出始めます

この為病気はある程度進んでから、もしくは健康診断などで見つかることも珍しくなく説明された飼い主様も信じられなかったり驚くことが多いです。

 

近藤
病院による治療はほとんどが対症療法で、完治に至ることはありません。

治療をすぐに始める場合もありますが一生付き合っていく病気である為、一度家族会議を開いて今後の治療方針を考える時間を与えられることもあります。

すぐに命を落とすということはないので急性疾患のような飼い主様のヒヤヒヤは少ないですが、病気を受け入れていく・向き合っていく覚悟が必要になります。

考え方によっては老化として捉えることもできます。

しかし治療がうまく噛み合わなかったり、他の病気が合わさったりすると急性疾患のように激しい症状を出すこともあります

急性疾患と慢性疾患の比較

  急性疾患 慢性疾患
進行具合 早い 遅い
発見のタイミング 間もない 時間が経っている
状態 悪い 悪くない
治療 集中治療・入院が必要 長期治療・通院が必要
完治 することもある しない
経過 短い 長い

まとめ

全ての病気にこのような、しかもはっきりとした線引きができるわけではありません。

急性・慢性によって、飼い主様が大切な我が子にしてあげられることも変わってきますのでこのような知識も頭に入れておいていただけると良いかと思います。

 

近藤
また現代医療では慢性疾患として、完治しないと言われている病気も東洋医学やその他のホリスティックケアで完治するケースもあります
諦めず戦う場合は、西洋医学という土俵を変えるというか選択肢もぜひ知っておいてください。

 

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