今日は健康管理にとても役立つリンパ節の触診についてお話ししていきたいと思います。
目次
リンパ節とは
よく風邪などを引くと「リンパ腺が腫れている」などの表現をしますが、まさにコリコリと触れるあれのことです。
リンパ節にはリンパ球という白血球の一員が多く存在しています。リンパ球は体の中に敵が現れた時に、それらを撃退する働き(免疫)をしてくれています。
リンパ球が体の警察官だとすれば、リンパ節は警察署に例えられます。この為風邪を引いたりするとリンパ節が慌ただしく動くので腫れてくるというわけです。
リンパ節はリンパ管と言われる管で繋がっており、その間をリンパ球は行ったり来たりします。もちろんリンパ球の活動範囲はリンパ管だけでなく血管、細胞間などありとあらゆるところに及び、休むことなくパトロールしてくれています。
体表リンパ節
リンパ節は体のいたるところに存在しますが、大きく分けると触れる場所にあるものと触れない場所にあるものに分けられます。
体表リンパ節とは、体の表面にあって触ることのできるリンパ節を指します。下の図はワンちゃんですがネコちゃんでも同じと考えていただいて結構です。
※逆にそれ以外のリンパ節がしっかり触れるという場合は、念のため病院で診てもらう方がいいかもしれません。
種類と場所
上のイラストの通りですが、
下顎リンパ節:下顎の後方でちょうどカーブする辺り
浅頸リンパ節;首の終わるところ 人でいう鎖骨辺り
腋窩リンパ節:前肢の付け根 内側 人でいう脇の辺り
鼠径リンパ節:後肢の付け根 内側 人でいう内股の辺り
膝窩リンパ節:膝の裏側
探していると、診察の際に先生が健康診断を兼ねてこの辺りを入念に触っているのを思い出すかもしれませんね。
触診のポイント
もちろん最終的な判断は病院の先生に任せてください。ここでは自宅でしていただきたいことについてのお話です。
健康な状態を知っておく
上記のリンパ節を見つけることは目的ではありません。
それが確認できたら、たまにリンパ節をチェックしてみて、大きくなってきてるとか・以前は触れなかったのに今日は触れるといった変化に気づくことが大切です。
左右差がないかチェックしておく
通常リンパ節は左右に存在していて大きさは一緒です。
このような場合は、病院に行ってリンパ節の異常を訴え詳しい検査をしてもらうようにしてください。
まとめ
リンパ節は慣れないとチェックするのは難しいものです。その子が嫌がったり太っているとなおさらわかりにくいです。
無理はしすぎず最終的なところは獣医さんに任せて大丈夫です。でもこれが触れると健康管理においては有利に進められるのも事実なので、可能な飼い主様は是非とも頑張っていただければと思います☆